足跡

まったりゆったりDairy?

【DOF】はじめましての日

さて、突然ではあるがここにDOF___Develop One's Faculties___との出会いを書き記しておこうと思う。これはあくまで手記なので、その時の自分にしか書けない気持ちをじゃんじゃん書き残していくつもりだ。
故に個人的な所感が多量に含まれている。もし暇つぶしに読まれることがあれば、これはあくまで一個人の独り言だということを念頭に置いておいてほしい。



前置きはここまで。
さて、出会い話の前に、軽くDOFの紹介をしておこうと思う。

Official Site】
http://dof-official.com/

Official Youtube Channel】
https://youtube.com/channel/UCK9FsdyDynXhVfhl95uTnHw



…と思ったがなにせ私はDOFを知ってから日が浅い。そしていざ彼らを何かしら言葉で表そうとすると、「DOFとは、DOFである」としか言えなくなる。奇想天外、しなやかで自由でありつつ底には不動のものが存在する彼らは、「○○っぽい感じ」などといった比況ができないのだ。唯一無二の独自のオーラを放つバンド、それがDevelop
One's Facultiesである。(このバンド名がまた良い)



私とDOFの出会いは、バグサミの告知画像だった。2021年のバグサミは、ザアザア、アリス九號.、RAZOR…と私にとっては「キタコレ」な面子だったのである。抽選の結果を待ち侘びていた私は出演アーティストたちのアー写を眺めながら毎日ニコニコしていたのだが、ある日ふとDOFのことが気になり始めた。
他のバンドとは違った、不思議な空気感のアー写。空間を広く使っているためメンバーの様子をあまりよく窺うことができない、その雰囲気に惹かれた。当時新しくバンドを発掘しようと気になるバンドを見つけては調べていた私は、いつもの如く軽い気持ちでYouTubeで検索をかけて彼らの曲を探した。真っ先に目に入ったのはその時リリースされたばかりであろうpeace/insomniaのジャケ写。初めて触れるタイプの、芸術的なそれに私は少し身構えた。なぜなら今まで私が好きになったバンドのタイプとはまったく違う、不思議な、ある意味敷居の高さを感じたからだ。


自らバンドを探し始めたのはつい最近からのことであるのだが、どれだけアー写で惹かれても音楽が肌に合わないことが多々あることを私は既に学習していた。とにかく曲を聴いてみなければ始まらないということで、Officialアカウントの動画一覧からサムネで気になった「ねえ」を選択。
数十秒後、私は画面を食い入るように見つめていた。


静かな空間、青年がキーボードに拳を落としたその刹那、暗い画面から「ねえ」と囁き声が聞こえる。そして襲ってきたのは、これまた初めて触れる音だった。少し歪んだ音、といえば良いのだろうか。ドラム、ベース、ギター、楽器ごとにすぐ音を聴き分けられるほど私の耳は良くないが、それらが一体となって私を丸々呑み込んできたことを肌が理解していた。そして歌声。あれを上手く言葉で表す方法を私は知らない。


あっという間に曲が終わり、私はその時久々の高揚感と興奮に震えていた。口元を手で抑えながら「これは好きかもしれない」なんて呟いていた。


そして次に気になった「アンインテリジブル」を聴いて、完全に堕ちたことを実感した。


またもや聴いたことのない音が私を惹き込んだのである。先程の「ねえ」とはまた違った魅力。まだ2曲しか聴いていないというのに、このバンドの引き出しの多さを垣間見たような気がした。そして、カウントとともに変わるこれは何と言うのだ、あまりにも無知すぎる!と音楽の知識の無さに顔を覆った。(その後にちゃんと調べて「変拍子」という存在を知った)
とにかくあの曲はクセになる。ギターの音も気持ちよく、途中で音が落ち着いたあとの部分(Cメロというのだろうか)がまた良い。


完全にDOFの世界に連れて行かれた私は、毎日とにかくアンインテリジブルを狂ったように聴き続けた。実はこれは私の王道パターンで、まず新しく出会った魅力的なバンドはハマったきっかけになった曲をひたすら聴く。そして昂りが落ち着いてから他の曲も聴いてみる。それによってさらにハマる。つまりこの時点で私はDOFに"沼る"一歩手前にいたのである。



そしてメンバー個人個人を意識し始めたきっかけの曲が「シャーデンフロイデ」であった。
私は何かしらを推し始める際、ハマって三日以内に対象の情報を調べつくすのが癖になっていたのだが、DOFはメンバーのことを調べるまでに結構時間があいた。当時の自分の様子から推察するに、とにかくDOFの音楽が純粋に好きで聴いていたのだろう。バンドよりも音楽の方に意識がいっていた、という表現が一番適切かもしれない。こんなことは初めてである。
ではなぜそんな私がシャーデンフロイデのMVを見てメンバーのことを知ろうとしたのか。一言でその時の気持ちを表すのであれば


「何だこの黒髪の格好いい人は!」


である。
そう思う前からシャーデンフロイデはお気に入りの曲だったためYouTubeにあるMV SPOTを何回も見ていて、歌っているというのもあってyuyaさんのお名前だけ知っていた私の目に、これまたある日ふとruiさんの姿が映った。何か一人、めちゃくちゃ動いてる人いる。でも…なんかすごく格好いい…!しかもよく見たらこの人「アンインテリジブル」でも好きな動き(?)をしていた人では…!?
そこからドボン。(沼に)
本当にそのような感じであった。とにかく格好良かった。昔からライブでもMVでも激しく動くような、情熱的な人が好きだったためかその姿に酷く魅せられた。子供が仮面ライダーを見たときのような、純然たる「すごい!格好いい!!」という気持ちが私を支配した。そこからはもう時が経つのも忘れてDOFのことを調べ上げた。最早狂気の沙汰。まだライブを見に行けているわけでもインストに参加できているわけでもないが、過去のインタビュー記事を読む限りどのメンバーもストイックで、音楽およびこのバンド活動に真摯に向き合っているということを感じて、さらに彼らの音に説得力が増したような気がした。また、それぞれの想いを知ることができたためそれを踏まえて曲を聴く楽しさも増えた。


そしてそれと同時に悔しさが湧き上がってきた。確かに能動的にバンドを探し始めたのはつい最近のことであるから仕方ないと言えば仕方ないのだが、かれこれ十年ほどこの界隈の音楽を聴いているのに何故もっと早くから彼らの存在に気づくことが出来なかったのか。あと五年くらい早く生まれたかった。DOFの結成日にタイムスリップして過去の自分に「四の五の言わずに聴いてみろ」とCDを買わせたい。廃盤音源も存在していると聞いている。メンバーの計らいでサブスク解禁されてはいるけれど、やはり音源として手元に欲しい気持ちは強い。


この衝撃的な出会いを経て、どちらかというと歌詞とMVを擦り合わせて解釈することを楽しんでいた私が曲を聴きながらそれぞれの楽器の音を拾おうとするようになった。上手く感想を言い表すために音楽の言葉を勉強するようになった。曲を「言葉」で聴いてきた私に、「音」で聴くことを教えてくれた。新しい世界を見せてくれたDOFには感謝しかない。



と、ここまで書いたが、この記事を読んでDOFのことが少しでも気になった方にはすぐにこのページを閉じて彼らの曲を聴いていただきたい。本当はライブに行って彼らの音を聴いてほしいのだが、現在この状況ではすぐ行動に移すのが難しいので致し方ない。「この記事書いてる人がこの曲のここがいいって言ってたな〜」など考えずに、とにかく自分の心で聴いてみていただきたい。恐らく、その方がその魅力に気づけると思う。まさにdon't think feel___考えるな、感じろ、である。

これまで多くの楽曲を生み出してきた彼らであるが、その表現力には底知れぬものがある。まるでそれぞれの曲にそれぞれの色が与えられているかのようだ。それでもなお"らしさ"が失われていないのは、常に彼らが彼らの表現したいものを素直に表してくれるからだろう。真っ直ぐで必要以上に飾らない、芯を強く持つその姿は尊敬に値する。私の目にはとても眩しく映っている。
これからもDOFの成長を恐れ多くも見守らせていただきたい気持ちで一杯だ。









ちなみにバグサミの抽選は外れたしワクチンの接種日とかぶったので結局行けなかった。





Develop One's Faculties
Official Twitter
https://twitter.com/DOF__Official?t=s_t4XFDbboZQl6r41tJjXg&s=09

Spotify
https://open.spotify.com/artist/1GTNdz1uDMt1bCXLiPEUHB?si=DRjrUoKkS4-D2uCrzAPuLg&utm_source=copy-link

Apple Music】
https://music.apple.com/jp/artist/develop-ones-faculties/1499947723