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まったりゆったりDairy?

【2022.08.21】BCDライブレポを書いてみる

2022年8月21日。池袋EDGEにて行われた約2年ぶりのBCDに、Develop One's Faculties(以下DOF)動員で初参加しました。とはいっても、Chantyは普段から曲を聴いており、いつかライブに行ってみたいと思っていたバンドで、ベルは気になっていたもののどの曲から聴けばいいか分からず二の足を踏んでいたバンドでした。正直全バンド目的で行ったと言っても過言ではありません。何より、「BCD」の空気感を楽しみにしていたのでチケットを手にした日からずっとワクワクしていました。

 

今回は、そんなしがないバンギャルが初ライブレポを書いてみようと思います。前回の記事とはだいぶ文体が違うので違和感しかありませんが…最初は前回の記事と同じような文体で書いていたのですが、ライブレポなのに感情の乗せにくい文章になってしまったので思い書き直した所存です。ではでは以下ライブレポをどうぞ。

 

出順はChanty、DOF、ベル(ちなみにこの出順はじゃんけんで決められました)。

 

池袋EDGEは横に長めの箱なので、上手か下手に入ると反対側が見づらいのが難点…今回は上手側に入っていたため、下手で起こっていたことはあまり記せないことご了承ください。

 

まずは一番手のChanty。セットリストは以下の通りです。

  1. ファントムミュージック
  2. インピーダンス
  3. m.o.b.
  4. 透明人間
  5. 天翔る
  6. 群青
  7. 最低
  8. 白光
  9. シロクロのメロディ

 

「ファントムミュージック」から「透明人間」まで駆け抜け、「天翔る」で一度落ち着き、新曲を入れてからのフィナーレに向け爽やかに。新旧入り混じるバランスのいいセトリでした。そんなChanty、SEと共に登場した後真っ先に行われたのは演奏ではなく万歳の音頭という型破りっぷり。芥さんの「万歳!」の声に合わせて観客で両手をあげるシュールな光景に気を取られあまり記憶が定かではありませんが、こうしてBCDが行えたことに対する万歳だった気がします。

 

そこから始まった演奏は圧巻でした。まず芥さんの声量。歌声の安定さは音源のまま、しかし声量と感情は50倍、そんな調子でした。そしてアップテンポの曲では野中さんと白さんの掛け声が加わり、さらに激しさを増します。ステージから風が吹いているんじゃないか、と思わせる勢いでした。

 

中でも目を見張ったのは「天翔る」です。楽器隊の奏でる音色が会場をそっと抱え、その中心で憑りつかれたかのようにステージを舞う芥さんの声をこれでもかと浴びさせる。もはやそのとき聴いていたのはChantyのボーカリスト・芥の歌声ではありませんでした。音そのものが、そこにいた。いや、芥さんが音と融合していた、といった方が近いかもしれません。とにかく、脳が「人が歌っている曲を聴いている」という認識を拒否したのです。

 

今考えるとぞっとしてしまうようなあの感覚を、言葉で表すのは難しい。言葉を選ばずに言えば、「Chantyは化け物であった」というのが全体の感想になりますね。生半可な気持ちでいては吞み込まれてしまう。このパワーは、おそらく会場がそれだけ大きくなっても遺憾なく発揮されるのだろうと思うと恐ろしいです。誰だ、こんな化け物バンド放置してるのは…世間だ…

 

Chantyのライブはこれが初めてであるため普段との比較はできませんが、これだけかぶりついてくるようなライブだった答えはMC中の芥さんの言葉にあるのかもしれません。ギターを奏でながらゆっくり言葉を紡ぐ芥さんの口からは「(5年前のBCDのツアーは)当初シーンから少しはみ出ていたこの3バンドで世界を変えてやろうと全国を回った」「BCDの3バンドは、顔は笑顔だけど心では争い合ってる」等、DOFやベルが好きだからこそ、リスペクトしあっているからこその好戦的なワードが飛び出していました。その言葉の通りバチバチに攻めたライブで、トッパーのChantyは十分に温まった会場を後にします。

 

お次に登場するのはDOF。セットリストは以下の通りです。

  1. 有為転変は世の習い
  2. Röntgen
  3. アンコンシャス・マインド
  4. 強迫性障害
  5. C17H19NO3
  6. マリオネット
  7. NPC
  8. 残念な唄
  9. アンインテリジブル
  10. 真実の黒
  11. peace

 

BCDのCDにも収録された「有為転変は世の習い」で幕を開き、「Röntgen」を経ての新曲ラッシュ。まさか対バンイベントでこんなに新曲を詰め込んでくるとは思ってもいなかったので衝撃でした。

 

「アンコンシャス・マインド」の間奏でHiromuさんとruiさんが向き合いながら弾いていていつもの光景に安心。どの曲かは忘れてしまいましたが、(おそらく「真実の黒」)、yuyaさんがHiromuさんの名前を呼んで二人で向き合いながら弾いていたのも微笑ましかったです。個人的に所作で一番印象に残っていたのは、ruiさんが「躁」のAメロでHiromuさんの方を指さしたあと、後ろを向きながら首元に着けているネクタイをしゅるりと外していたことですね。何気ない動作でしたが、様になっていて思わず息を吞んだファンも多いと信じています。きっと私だけじゃない。ちなみにJohannesさんの巨大ドラムスティックは「アンコンシャス・マインド」の締めにしれっと登場していました。

 

今回のアルバムの中では比較的優しい雰囲気を纏う「強迫性障害」から、「C17H19NO3」にかけて「D×M×T」が流れる間、ruiさんのギターがアコギになっていることに「C17H19NO3」終盤まで気づかないくらい照明が暗くなっていて、ダークな雰囲気が醸し出されていました。ところで「C17H19NO3」の「僕のことは好きなだけ蝕んでおくれよ」の部分を「好きなだけ弄んでおくれよ」と歌っていたような気がするのですが(8/6のライブでもそうだったような)何か理由があったりするのでしょうか?

 

そして何回やっても一向にイントロの手拍子ができるようにならない「マリオネット」の後MCにて

 

yuya「疲れた人いる?体調悪い人いない?」

rui(ステージ後方で手を挙げる)

yuya「具合悪い人は…今声出せないからスマホ鳴らして」

rui(きょろきょろとスマホを探す素振り?をする)

 

なんていう様子を見て会場がほっこりしたり。その後yuyaさんはアップルウォッチをいじって楽屋にある自分のiPhoneを鳴らして「今頃いきなり鳴ってびっくりしてるよ」なんて仰っていました。

 

MC後「NPC」から「真実の黒」までノンストップでやったのち、「peace」の前に挟んだ簡単なMC中に「すみません会場の人、2、3分押します。先に謝っておくから!」とyuyaさん。結局何分押したのかは後のお楽しみということで…こうして「peace」を歌い上げ、DOFは静かにステージから捌けていきました。

 

そしてトリのベル。セットリストは以下の通り。

  1. 真夏のバラッド
  2. 真夜中のダンス
  3. 音見世ディスコ
  4. 季節風
  5. ルフラン
  6. さよならムービースター
  7. ゼンマイピエロ
  8. やってない
  9. 東京蜃気楼

 

おそらくこの3バンドの中で一番王道(?)に近いライブをしていたのがベルだったと思います。ハロさんの煽りが上手いこと上手いこと。振りの先導もそれとなくやってくれるので、曲をあまり知らないベル初見の私でも楽しむことができました。あと衣装がかっこいい。大正ロマンというやつでしょうか?これは刺さります。どの曲も格好よく、メンバーさんそれぞれの個性が立っていて、見ていて楽しかったです。

 

一曲目の一番Aメロで正人さんが立ちながら熱唱してる振りをしていてお茶目さににっこりしたり、ハロさんのマイクが赤いことに気づいて細かいところまで徹底しているなあと感動したりしながらライブは進みます。あまり曲に詳しくないために演奏中の細かいところを覚えていられず…無念。

 

MCにて、「皆が触れてたから話するけど」とBCDツアーの話を始めたハロさん。

 

ハロ「白くんもHiromuくんも、うちのルミナとタイゾも最初からいたんじゃないかってくらい馴染んでて。Hiromuくんとはずっと高校野球の話してたんだけど…ちょっとこれ愚痴っていい?絶対皆笑ってくれるから。

今日のタイムテーブルが送られてきたときに、あ、タイムテーブルはruiさんが組んでくれました。ruiさん仕事してくれてありがとう!

それで、Chantyが出る直前に、誰かがあることに気がついたんだよ。タイムテーブルが大きく書かれてるじゃん?その下に小さく『押したバンドは罰金です』って書いてあったの!ずるくない!?契約書みたいに、お前らどうせここまで読まないだろ~って感じで!」

会場「(笑)」

ハロ「それで今日、DOF10分押しました。てことで、今日はruiさんの金でうまい飯食うぞ~!」

会場「(拍手)」

ハロ「ちなみにChantyも押してます。僕たちも多分押します(笑)」

 

皆楽しくて押してしまう始末。確かにBCDは会場の熱量も凄くて楽しかったので時間を忘れてしまうのも頷けます。

 

そして8月27日発売の新曲「さよならムービースター」を披露してくれるという嬉しいサプライズ。これに関しては会場で自分の目で見て知りたいということもあると思うので、割愛させていただきますね。

 

最後捌けるときにタイゾさんがメガネをつけたり外したりしながら観客の方を向いて歩いていて、最後に振り向いてメガネをかけてステージから姿を消したのが印象的でした。これはどうしても書きたかったので残しておきます。

 

これにてBCDは終了…と思われましたが、会場では手拍子が鳴りやまず。これはアンコールの手拍子…!久しぶりのアンコールの手拍子…!(DOFのライブは基本的にアンコールが存在しないので本当に数年ぶりだった)と意気揚々と手を叩き続けて数分後、閉ざされた幕の上にスクリーンが下りてきました。もうご存じの方がほとんどだと思うので言ってしまいますが、全国ツアー「二進化十進法」の告知映像でした!!これには会場も興奮が隠し切れず、今日一の拍手が鳴り響いていました。

 

そしてスクリーンがしまわれ、開いた幕の先にはBCDのボーカル三人と野中さん、ruiさん、位置的にお顔がよく見えなかったのですが恐らく正人さんの姿が。しかもBCDの新パーカーとおぼしきものを着ている…熱狂も熱狂。気づいたときには放心状態で夜の池袋を歩いていました。

 

BCD、楽しみだった反面ノリについていけなかったらどうしよう…と不安だった部分もあったのですが、そんなことを忘れてしまうくらい楽しいライブでした。Chantyに圧倒されてしまい芥さんの言葉をあまり覚えられていられなかったこと、ベルの曲があまり分からない状態だったことが心残りなので、BCDのツアーに参加するときは事前準備をばっちりにしていこうと思います。

 

結構な数回るので、気になる方はぜひBCD公式Twitterのツイートをチェックしてみてください!ではでは。

 

 

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